- 2020.04.03
- クロール対策
こんにちは、テクニカルSEO対策サービス「CLUSTER SEO」開発チームの江頭です。
Googleサーチコンソールを使うと、ユーザーがどのようなキーワードで検索し、検索結果の何位に表示されているかなどを把握することができます。
また、サイトマップ登録やインデックス登録など、Googleクローラーの管理も行える優れものです。
SEO対策には欠かせないツールなので、是非サーチコンソールに登録しておきましょう。
この記事では、Googleサーチコンソールの登録・設定方法を紹介します。Googleアナリティクスの権限をお持ちの方なら1~2分くらいで完了します。
サーチコンソールの登録と基本的な設定手順
まず、Googleサーチコンソールのサイトにアクセスし、[今すぐ開始]をクリックします。

Googleアカウントでログイン
Googleアナリティクスのアカウントを持っている場合は、そのアカウントでログインします。
なければ、サーチコンソールの登録に使うGoogleアカウントを選択してログインします。
サイト情報を入力
次に、サーチコンソールに登録するサイトのURLを入力します。ここでは「URLプレフィックス」タイプを使います。

- URLプレフィックスタイプで、サイトのURLを https:// から入力します。
- [続行] ボタンをクリックします。
運営上、Webサイトの管理対象が一部ディレクトリのみに制限されている場合は、登録時にサブディレクトリを含めたURLを入力してください。たとえば、https://example.com/osaka/ のように指定します。
「ドメイン」タイプは、所有権確認がDNSのみとなります。DNSの反映には時間がかかるので、通常は所有権の確認がやりやすい「URLプレフィックス」タイプをお勧めします。
サイトの所有権を確認する
次は、Googleサーチコンソールでサイトの所有権を確認します。
「サイトの所有権」とは、自分がそのWebサイトの管理者であることをいいます。Googleサーチコンソールは、Webサイトの管理者しか登録できない仕組みなので、このような確認が必要になります。
GoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャーのアカウントを持っているときは、サイトの所有権がすぐに確認されます。

Googleサーチコンソールでサイトの所有権が自動確認されないときは、以下の5つの設定方法のうち、いずれかを行ってください。
- サイトにファイルをアップロードする
- TOPページHTMLにサイト認証タグを追加する
- WordPressの設定を変更してサイト認証タグを追加する
- Googleアナリティクスのプロパティ編集権限を追加する
- DNSにTXTレコードを追加する
サイトの管理を協力会社に一任している、HTMLやWordPressの編集権限がないなど、所有権の確認ができない場合があります。そういう時には、Googleアナリティクス導入サービスを利用して、初期設定からサイトに合わせてGoogleサーチコンソールの設定を最適化するのがおすすめです。
サイトにファイルをアップロードする
サイト認証用のファイル(google*****.html)をWebサイトにアップロードします。

- サイト認証ファイル(google*****.html)をダウンロードします。
- Webサイトのドキュメントルートに、ダウンロードしたファイル(google*****.html)をアップロードします。
- [確認]ボタンをクリックします。
認証されない場合は、アップロードしたファイルにブラウザからアクセスできるか確認してみてください。上記の例では、以下のようなURLになります。https://cluster-seo.com/google0000000000000000.html
TOPページにサイト認証タグを追加する
Webサイトのトップページを編集し、サーチコンソールのサイト認証タグ(metaタグ)を追加します。

- [コピー]ボタンをクリックし、Googleサーチコンソールのサイト認証タグ(metaタグ)をコピーします。トップページのHTMLで、headタグ内に
<meta>
タグを貼り付け、サーバーにアップロードします。 - [確認]ボタンをクリックします。
変更後のHTMLは、以下のようになります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="google-site-verification" content="xxxxxxxxxxxxxxxx">
</head>
<body>
</body>
</html>
- 関連記事:SEOチェックリストのダウンロード
WordPressでサーチコンソールの所有権を確認する
WordPressでGoogleサーチコンソールの所有権確認を行うには、プラグインの設定やテーマの設定を変更するか、functions.phpを編集します。
All in One SEO Packでサーチコンソールの所有者を確認する
All in One SEO Packプラグインを使っている場合は、「Googleサーチコンソールのサイト認証ID」を設定画面で登録します。
- [All in One SEO]-[一般設定]メニューを開きます。
- ウェブマスター認証のGoogle Search Console欄に「Googleサーチコンソールのサイト認証ID」を入力します。
- [設定を更新]ボタンをクリックします。

なお、Googleサーチコンソールのサイト認証IDとは、サイト認証タグのcontent属性の値(英数字)です。

テーマの設定でGoogleサーチコンソールの認証IDを設定する
WordPressで、Cocoon・STINGER+2・LION Blogのようなテーマを使っている場合、テーマの設定で「Googleサーチコンソールのサイト認証ID」を指定します。
Cocoonは、[Cocoon設定]-[アクセス解析・認証]メニューを選び、Googleサーチコンソール ID欄で「サイト認証ID」を設定します。

LION Blogは、[外観]-[カスタマイズ]-[アクセス解析設定 [LION用]]メニューを開き、「Google Search Consoleの認証ID」欄で「サイト認証ID」を設定します。

STINGER+2 は、[STINGER+2 管理]-[Google連携に関する設定]メニューを選び、サーチコンソールのHTMLタグ欄で「サイト認証ID」を設定します。

functions.phpでサイト認証タグを設定する
WordPressで独自テーマを利用している場合や、プラグインがインストールできない場合は、functions.phpを編集することでサイト認証タグを設置できます。
- WordPressの管理画面で [外観]-[テーマエディタ]を選択します。
- 「テーマのための関数 (functions.php)」を選び、以下のようなコードを追加します。
function hook_google_search_console() {
echo <<<EOF
<meta name="google-site-verification" content="xxxxxxxxxxxxxxxx">
EOF;
}
add_action('wp_head', 'hook_google_search_console');
Googleアナリティクスのプロパティ編集権限を追加する
4つ目は、Googleアナリティクスのアカウントを使って、サーチコンソールの所有権の確認をする方法です。アクセス解析を行うなら、いずれ導入するツールなので、これを機会にGoogleアナリティクスを導入するのが良いでしょう。

DNSレコードを追加する
登録時のプロパティタイプとして「ドメイン」型を選んだときは、DNSレコードを追加し、ドメイン所有権を確認します。また、Webサーバーがまだ公開できない状態のときに所有権を確認する方法としても使えます。

サーチコンソールを利用したいドメインのDNSに、google-site-verification=xxxxxxxxxxxxxxxx
をTXTレコードとして登録します。
お名前ドットコムでのTXTレコード設定例は以下のようになります。

DNSレコードを登録した後、サーチコンソールの画面で[確認]ボタンを押すと、GoogleがDNSで所有権を確認します。
DNSでのドメイン所有権の確認には時間がかかります。「所有権を証明できませんでした」というエラーが表示されたら、数時間~1日後、サーチコンソールにログインして[確認]ボタンを押してみてください。
サーチコンソール登録上の注意点
所有権確認時はBasic認証を外す
本番公開前のサイトで、Basic認証がかかっている場合、Googleサーチコンソールの所有権が確認できません。一時的にBasic認証を外すなどで対処しましょう。
一時的でもサイトを公開できない場合、DNSで所有権の確認をする方法があります。
サブドメインごとにプロパティを登録する
サイトに複数のドメインが存在するときは、それぞれのドメインに対して、「URLプレフィックスタイプ」でプロパティ登録を行ってください。
たとえば、example.comとblog.example.comの2つのドメインでGoogleサーチコンソールを使う場合、次のようなURLで登録します。
- https://example.com
- https://blog.example.com
もうひとつのプロパティタイプである「ドメイン」で登録する場合は、サブドメインを個別にプロパティ登録する必要がないので、たくさんのサブドメインがある場合にはメリットです。ただし、登録時にDNSの設定変更が必要なため、少しハードルが高くなりますが、ご自分でDNSの設定変更ができる方は、「ドメイン」タイプでの登録もおすすめです。
所有権確認で使用したタグやファイルを削除しない
サイト認証タグ(google-site-verification metaタグ)やサイト認証ファイル(google****.html)、DNSに登録したTXTレコードは、Googleサーチコンソールの所有者確認が完了した後も、Googleが定期的に存在チェックしています。認証情報を削除すると、サーチコンソールへのアクセス権限が失効してしまうので、サイト認証タグやサイト認証ファイルはそのまま残しておきましょう。
サイトマップの登録
所有権の確認が完了し、Googleサーチコンソールの登録が完了したら、サイトマップを登録しましょう。
サイトマップとは、サイト内のURLをリストアップしたファイルです。サイトマップを登録しておくと、新しいページや変更したページがGoogle検索結果に早く反映されるようになります。特に、ページ数が多いサイトの場合や、更新頻度の高いサイトの場合は、必ずサーチコンソールで設定しましょう。
- 関連記事:XMLサイトマップの作り方
- 関連記事:Googleサーチコンソールでサイトマップを登録する方法
- 関連記事:クローラーによるサイト巡回の仕組み
サイトマップの登録は以下の手順で行います。
- [サイトマップ]メニューを開きます。
- サイトマップのURLを入力し、[送信]ボタンをクリックします。

サイトマップが認識されると、次のような完了画面が表示されます。

サーチコンソールで設定できる内容
ここまでの作業で、サーチコンソールでSEO分析を始めるための最低限の設定が完了しました。そのほかにサーチコンソールで設定できる項目を紹介します。
プロパティの追加
サブドメインで別コンテンツが存在する場合や、別サービスのSEO分析も行いたい場合には、それらのドメインを追加することができます。
プロパティ追加の手順は初回登録時と同様です。
ユーザー追加・権限変更
チームでSEO分析をする場合や、SEO分析を外注する場合など、プロパティにアクセスできるメンバーの追加や、メンバーに表示できる情報の権限変更が行えます。
権限には以下の5種類があります。
- 確認済み所有者
- 委任された所有者
- フルユーザー
- 制限付きユーザー
- 協力者
それぞれの権限については、サーチコンソールのヘルプを参照してください。
アドレス変更
サイトの引っ越し時など、ドメインが変わる場合の設定変更が行えます。
アドレス変更を行うには、「確認済所有者」の権限が必要です。
まとめ
Googleサーチコンソールは、登録が完了してからデータが蓄積されるまでに3日ほどかかります。また、サイトマップの送信からGoogle検索結果に反映されるのにも時間がかかります。
サーチコンソールは、できるだけ早めに登録しておきましょう。
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